【コミュニケーション】人の印象は3回会う間に、固まってしまう。
営業力強化&コミュニケーションスキル向上コンサルタントの田中和義です。
前回のブログでは初頭効果の話を書きました。
つまり、初対面で感じた印象は初頭効果で、その後に強く影響しますよ
ということです。
ただし、場合によっては2回目、3回目の面会で印象が変わることもあります。
ただ、4回目からは印象が固定化されてしまいますよ、という理論について
今日は書きます。
人の印象は3回会う間に決まってしまうというのが「スリーセット理論」。
相手に対する印象は、第一印象をベースにして、3回までで固定化されてしまう
という内容です。
もちろん第一印象が最も重要ですが、
人は2回目で自分が感じた第一印象が正しかったかどうかを再度ジャッジし、
3回目で自分の下したジャッジどおりかどうかを確認すると言われています。
この3回の出会いでジャッジされ、確認された相手の印象は
その後、固定化していくのです。
そして、4回目以降では固定化された印象を強化していきます。
その後に自分の印象を覆すのは至難の業になります。
例えば、あなたが意中の人と3回までの出会いで、
相手から「優しくて思いやりのある人」だという印象で固定化されると、
4回目に会った時に少々怒った姿を見せても、
相手は「あれ、何かあったのかしら?」と心配します。
逆に3回までの出会いで、相手から
「感情の起伏が激しくて、気を遣う人」というネガティブな印象で固定化されると、
4回目に会った時に、あなたが上品で物静かな雰囲気を醸し出していたとしても、
相手からは「ああ、今日は無理しちゃってえ~」と思われるというわけです。
プライベートな関係では、相手との距離を置いたり、近づいたりで
コントロールが可能ですが、
相手が毎日会わなければならない同僚や上司、部下の関係であった場合、
あなたは可能な限り、相手にとって「良い人で、信頼できて、付き合いやすい人」
という存在になったほうが絶対に得をします。
ですから、このスリーセット理論はしっかりと意識して、
もし、初対面から3回目までの間に、
相手を叱ってしまったらすぐにフォローするとか、
初対面でいい印象を残したとしても、2回目で相手が嫌がる行為をしないように
気を付けたり、ネガティブな言動をしないように心がけましょう。